ロコモ度テスト
ロコモ診断には3つの判定法があります。
①立ち上がりテスト
高さ10cm、20cm、30cm、40cmの台を用意して、手を使わず、片脚あるいは両脚で立ち上がるテストです。
片足の場合
両脚の場合
②2ステップテスト
両脚を揃えた状態から、大股で2歩進んだ歩幅を測ります。2歩幅÷身長を2ステップ値とします。
2ステップ値の算出方法
2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値
ロコモ25
痛みや日常生活に関する25問の質問表です。
0点が完全な健康状態になります。
これらの判定法より、
移動機能の低下が始まった状態をロコモ度1
(40cm片脚立ち上がり×、2ステップ1.3未満、ロコモ25が7点以上、のどれか1つでも当てはまる)
移動機能の低下が進行し治療を必要とする状態をロコモ度2と定義します。(20cm両脚立ち上がり×、2ステップ1.1未満、ロコモ25が16点以上、のどれか1つでも当てはまる)
全てロコモONLINEで判定できますので、試してみてください。
対処法
まずは将来的に要介護を予防するために、定期的な運動の習慣を続けていきたいものです。
自宅で簡単に行えるロコトレをご紹介します。
①開眼片脚立ち
片脚立ちを左右1分間を1日3セット行います。不安定な場合はテーブルなどで片手で支えても良いです。
バランス能力をつけるロコトレ「片脚立ち」
②スクワット
肩幅より広めに立ち、膝が前に出ないようお尻を沈めていきます。5回1セットを1日3セット行います。不安定な場合は机につかまりながら、椅子を置いた状態でやっても良いです。
下肢筋力をつけるロコトレ「スクワット」
ロコモ度2
移動機能の低下が進行している状態で、なんらかの運動器障害を有します。是非、整形外科を受診し、原因疾患の診断をすると共に、薬物療法・注射・理学療法・手術療法などの適切な治療を受けることをおすすめします。
現在、コロナで運動する習慣が減ったという方は少なくありません。日本整形外科学会では「コロナに勝つ!ロコモに勝つ!」というスローガンを掲げ、自宅や風通しの良い場所でできる運動をして、コロナを予防しながらロコモを防ぐことをおすすめしています。